~ドクターキムの恵比寿☆四方山日記~


by egdc2004
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ペスト~黒死病

こんにちは、
2014年もすでに2月に突入しました。
光陰矢の如し、本当にあっという間ですね。

今回のテーマは人類よりもずっと前から存在し、
病との長い戦いの歴史の中心である、<細菌感染>についてです。
中でも、4度の大流行で夥しい数の死人を出した病原菌が主人公です。

絵画~ベックリン <ペスト>

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感染症1  ペスト

ペスト菌(Yersinia pestis、エルシニア・ペスティス)は、
グラム陰性の通性嫌気性細菌であり、腸内細菌科に属する。

両極染色で、外見は安全ピンのような形に見え、ペストの病原体となる。
ペストは人類の歴史を通じて最も致死率の高かった伝染病であり、
1347年から1353年にかけて流行した際には、
ヨーロッパの全人口の約3分の1が死滅した

(1347年10月、中央アジアからイタリアのメッシーナに上陸、
1348年にはアルプス以北のヨーロッパにも到達)。

特効薬: ストレプトマイシン、クロラムフェニコール、
      テトラサイクリン、フルオロキノロン
                                              ~Wikipedia~

上記、一度は<黒死病>の別名で耳にしたことがおありかも知れません。

 ~人間の抵抗力が菌に敗北すると、
ペスト菌はリンパ節から堰を切ったように全身に散布され、
皮膚に黒い斑点を生じさせながら患者を死へと導く。          
この黒い斑点こそ、ペストが黒死病と呼ばれる所以であり、
現代ではこれが敗血症により出血傾向をおこすためと解明されている。~
 
出展:                                              
感染症ノスタルジア(4)「文明を進化させてしまう魔力...ペスト」
NL03020102
感染症、ペスト

海外勤務健康管理センター
濱田 篤郎

濱田氏の記事は、ペストにまつわる寓話も交えて、
非常に興味深く当の時代を浮かび上がらせています。
中でも、グリム童話の「ハーメルンの笛吹き男」が、
実際にあった黒死病を素材にしているらしい、との指摘がリアルです。
曰く、

~13世紀末、ドイツ北部の町ハーメルンの住民達は、
ネズミの大量発生に悩まされていた。

そこに、ある男が現れ「ネズミを駆除しょう」と申し出る。
住民達は喜んでその男にネズミ駆除を依頼した。
男が持っていた笛を吹くと、不思議なことに、
町中のネズミが路上に現れ、行進を始めたのである。

やがてネズミ達は近くの小川に次々と飛び込んでいった。
これがグリム童話で有名な「ハーメルンの笛吹き男」である。
 
 実は、この童話には恐ろしい続編がある。
ネズミを駆除してから、笛吹き男は町の住民に約束の報酬を要求した。
ところが、住民達はその約束を反故にしてしまった。

男は怒りに震えながら再び笛を吹き始める。
すると今度は、町中の子供達が隊列を作り、行進をはじめたのである。
そして子供達はどこか遠いところに消えていった。~

この話の考察は、どうぞ上記リンクをクリックしてご覧ください。

ありがとうございました。

恵比寿ガーデンデンタルクリニック
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# by egdc2004 | 2014-02-06 14:46 | ブログ
またまたお時間が経ってしまいました。
今度は何のジャンルからかな、と考えているうちに、
2013年もあっという間に残すところあと10日となりました。

さて、今回の主人公はアポロニア聖人。

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アポロニアという名称は現アルバニアに存在した古代都市と同名ですが、
ここでとりあげる聖アポロニアは、
ローマ帝国時代のアレクサンドリアで殉教したキリスト教徒の女性。
アレクサンドリアのアポロニアとも呼ばれます。
東方正教会・コプト正教会・ローマ・カトリック教会で聖人とされています。

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<ポルト大聖堂内に保管されている、
聖アポロニアの歯とみなされるものを含んだ聖骨箱>

では、彼女が聖人となった由来を紐解いてみましょう。

~言い伝えによると、彼女は歯を全て乱暴に引き抜かれたか、
粉々にされるという拷問を受けたという。
このために、アポロニアは歯科学や歯痛を患う者、
歯に関する問題全ての守護聖人として崇敬されてきた。
絵画においては、歯を引き抜くためのはさみ(時には歯)を手にした姿で描かれている。

ローマ・カトリック教会は、2月9日をアポロニアの祝日と定めた。
彼女は歯痛に悩む者に人気がある。
芸術作品では、彼女はペンチを手にしているか、歯を持つ姿で表される。
14世紀後半、フランスの写本からの啓蒙が広範囲に流布した。
アメリカ合衆国では、アポロニア像はポスターとして
歯科医院にふさわしいとみなされた。
彼女のペンチがはさむ聖なる歯は電球のように内側から光る。~

                        出展: Wikipedia

歯の治療を行うデンタルクリニックは不人気が定着していますが、
それは、国の予防へのコミットが依然としてなされず、
相も変らぬ修理屋としての外科的イメージが染み付いたのが一因でしょう。

もう治療中心では時代遅れも甚だしく、
世界の潮流は予防こそが健康を維持する唯一の方法だとの認識です。
100歳という寿命が珍しくなくなる近未来に、
歯を喪失して寝たきりが蔓延する恐ろしい社会が現実として透けて見えるのは
先進国の中では日本をおいてほかにありません。

いきあたりばったりの来院ではなく、
細菌検査やバイオセラピーなどを含めた予防のステップを、
出来るだけ早く構築することを切にお願いします。
政府がやらない以上、自分で守るしかないのですから。

ありがとうございました。

恵比寿ガーデンデンタルクリニック
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# by egdc2004 | 2013-12-21 12:00

円周率と7月22日

暑中お見舞い申し上げます。

本日は7月22日、最後の投稿を何気なく確認したら5月22日!
いや何とも時の流れは早いものです。

タイムリーというわけではありませんが、
7/22を眺めていたら、過日の学生時代に、
先生から円周率に最も近い分数は22/7だと教わったことを思い出しました。
ここで改めてその定義を確認してみましょう。

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Wikipediaより:

円周率(えんしゅうりつ)は、
円周の長さと直径の比率として定義される数学定数である。
通常 π(パイ)で表される。
数学、物理学や工学の様々な分野での公式に出現し、最も重要な数学定数とも言われる。
円周率は無理数、つまりその小数展開は循環しない。小数点以下35桁までの値は次の通りである。

π = 3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …

円周率は、無理数であるのみならず、超越数でもある。

更に、文化的影響として:

3月14日は円周率の日および数学の日である。
また7月22日(22/7は近似値)は円周率近似値の日とされている。

2012年8月14日、米国勢調査局が、
米国の人口が円周率と同じ並びの3億1415万9265人に達したと発表した。
アメリカには円周率の曲を作る人もいる。

面白いですねぇ、
たまには数学の世界に脳を開放してみるのもいいかもしれません。

EGDC 恵比寿ガーデンデンタルクリニック
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# by egdc2004 | 2013-07-22 13:12 | 日常

レット・イット・ビー

最終投稿からいつの間にか2ヶ月近くにもなってしまい、
気が付けばそろそろ入梅かしらん、という季節になりました。

過日の投稿で衝撃的な映画との出会いをお話しましたが、
今度はロックグループのドキュメンタリーです。

いわずと知れた、20世紀を代表するロックバンド、
ザ・ビートルズの哀愁感漂う記録映画~レット・イット・ビー~です。

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中学に入り、自宅にあった通称<赤盤>、<青盤>でノックアウトされたあと、
テレビで部分的に観たのは、
アップル本社屋上でライヴパフォーマンスを披露するビートルズ。
One after 909やDon't let me down等を、
ジョン&ポールの絶妙の掛け合いでたたみかけます。

いまだに正式なパッケージとして陽の目を浴びていませんが、
2013年頃発売されるのでは、と噂されています。
それが本当であれば、
是非鮮やかにマスタリングされた音と映像を体験したいと思います。
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# by egdc2004 | 2013-05-22 17:41 | 日常

灰とダイヤモンド

約20年ほど前、平成5年頃のとある晩に、
ふらりと入ったレンタルビデオショップで、
題名に惹かれて「灰とダイヤモンド」という映画を借りました。

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それまでもヨーロッパ映画はノワール時代のフランスやイタリアものを
よく観ていましたが、まったく印象の異なる映像と衝撃でした。

詳しい内容はリンクにゆずるとして、
今でもありありと思い出すのはアンジェイ・ワイダ監督の独特な映像美の中で、
主人公マチェクを演じたズビグニェフ・チブルスキーと
そして恋人のクリスティナ(エバ・クジジェフスカ)との美しくも悲しい恋物語が、
圧倒的に激烈な戦争中を背景に描かれていたことです。

その中でマチェクとクリスチーナが雨宿りのために飛び込んだ、
教会の墓碑名に刻まれていた弔詩が忘れられません。

~ 松明のごとくわれの身より火花の飛び散るとき
  われ知らずや、わが身を焦がしつつ自由の身となれるを
  もてるものは失わるべきさだめにあるを
  残るはただ灰と、嵐のごとく深淵におちゆく混迷のみなるを
  
  永遠の勝利の暁に、灰の底深く
  
  燦然たるダイヤモンドの残らんことを ~

チプリアン・カミユ・ノルヴィッド「舞台裏にて」

20年ぶりに観たら今度はどんな風に心が揺れるのでしょう、
少し怖い気もします。
あの頃のように素直な心の目で観れるかどうか自信がありませんが、
過日の読書と同じく自分の感受性を晒してみるのもいいかもしれません。

灰とダイヤモンド
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# by egdc2004 | 2013-03-27 18:54 | 日常